非公式・あおぞら

千里の道も スキップで

言葉の意味を知っておくのは大切なのですが


現代文ができるようになるには…
これまでも何度かここに書いているけれど
そして答えは一つではないけれど
一つどうしても重要な要素になるのは「語彙力」だろう

すなわち、どれくらいの言葉を知っているか
どれくらいたくさんの表現をできるか
同じことを何通りに表現できるか
そういうことばの「豊かさ」はどうしたって求められるんだろうな
なんでもかんでも「それな」で済ませてちゃいけないってこと

さて、先日
「先生ちょっといいですか?」
9組のUさんが進路室の扉を開けた
「どした?」
「教科書のことば、調べたんですけれどでわからないんです」
「ほんとに?」
今、授業で読んでいるのは「働かないアリに意義がある」という評論
アリの巣に必ず一定以上いる「働かない働きアリ」についての分析
文章自体は難しくないし、表現もそんなに難解なものはないはず…
「そんな難しい言葉、あったかなぁ?」
首をひねりながら振り返ると
「シードバンク、ってなんですか?」
「え、シードバンク?」
確かに本文の後半に『シードバンクとしての基礎研究』みたいな文があった
広辞苑にカタカナは載ってないかもしれないな
でもそれにしたってちょっと調べれば出てきそうな…
「本当に調べたのか?」
「調べました!」
「じゃぁ、とりあえず『シード』はどんな意味だ?」
「トーナメント方式の競技で、序盤から有力選手が対戦しないように…」
「まて!」
「!?」
「いやいや、考えればわかるだろうよ」
なんでこの文脈で「トーナメント方式」が出てくるんだよおかしいだろう
そのシードじゃねぇよもう一つの意味のシードだよ
「おかしいなって思いました」
「でしょうね!」


シードバンク(種子銀行)
・植物の種子を収集、貯蔵する施設


「この場合は比喩的な意味だけどな」
「ふむふむ」
「どんなものになるか、どんな意味があるかわからない知識や研究を
 大学は率先してすべきだっていう文脈だな」
「なるほど!」

もちろん、わからない言葉をそのままにしないっていう姿勢は大切です
でももう少しだけ前後の文脈から想像することを覚えましょう!



by backdraftid4 | 2018-05-17 23:28 | ホントの「国語」
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